レクサスが8年目を迎えたISのマイナーチェンジを実施

レクサスIS トヨタ

2013年デビューのコンパクトFRセダン「IS」を大幅改良

2020年6月1日、トヨタ自動車は高級車ブランドLEXUSの「IS」の新型モデルを2020年6月10日に披露すると発表した。各自動車メディアでは以前よりフルモデルチェンジではなくビッグマイナーチェンジを行うと報じており、公式サイトで掲載されたリアビュー画像を見ても現行モデルをベースとしているようで、新型と発表されてはいるがどうやらマイナーチェンジにとどまることが濃厚だ。

現行と比較するとテールライトが左右繋がっているのが新型の特徴であるが、L字をモチーフとし外側に向かって下がるデザインは共通であるのが確認できる。

ISリア

現行型のレクサスISはどんな車?

フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジが濃厚と言われるレクサスISであるが、2013年デビューのこの現行モデルはどんな車なのだろうか振り返ってみる。

現行型がデビューしたのは2013年春。好みは分かれるがアグレッシブな印象。

IS正面

エンジンは先代ISから引き続き採用となったV型6気筒の2500cc、3500ccの2種類を搭載。変速機は2500ccは6AT、3500ccは8ATとなっている。これらに加え、2500cc にモーターを加えたハイブリッドモデルをラインナップ。2015年以降は2500ccモデルが廃止となり直列4気筒2000ccターボに置き換わっている(変速機は8ATに変更)。プラットフォームは2003年に登場したゼロクラウンから採用され始めたNプラットフォームを基にしており、改良を重ねられているとはいえ基本設計は結構古い車である。

その影響かどうかは知らないが今回のマイナーチェンジを迎えるまで足踏み式ブレーキを採用していた。不人気車種とはいえここまで手を加えられなかったのは少し可哀想でもある。

フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジの理由は?

デビューから8年目を迎えマイナーチェンジではなくフルモデルチェンジをするのが普通であろうがなぜそうならないのか、一部では今後はフルモデルチェンジされず廃止となるのではという見方もある

私もモデルそのものが廃止になる可能性があると思うし、もしくは次期モデルが現行型とは大きく異なるコンセプトをもった車になるのではと推測している。

その理由については以下の通りだ。

次期モデルを作れる素材はあるように思えるが…作らない?
トヨタには現在FRプラットフォームがありGA-Lプラットフォームと呼ばれ、LS、LC、クラウンに採用されている。大型FR車向けだと思われるがクラウンにも採用されたように全幅を押さえることもできるし、LCのように全長4770mm、ホイールベース2870mmに長さ方向を抑えることもできる。となればDセグメントセダンのサイズに押さえることもできるように思えるのだが。さらに、パワートレーンについてはそれこそクラウンと全く同じものをラインナップすれば、次期ISはあっとう間にできやしないだろうか。

ではなぜそうしないのだろうか。それはもう単純に売れないから。のように思える。

先日テスラ・モデル3が米国カリフォルニア州でよく売れているという記事を書いたが、残念ながら同じセグメントに属するレクサスISは販売ランキングにかすりもしていなかった。モデル末期ということもあるのだろうが、比較的新しいESでもBMW3シリーズの80%程度、モデル3の15%程度の販売量に過ぎない。そんな状況で現行モデルと似たようなコンセプトで発売したところで結局売れないことは目に見えている。

そうであれば次期型を発売しないというのは経営的には真っ当な判断だといえるだろう。だがしかし、お手頃サイズのFRスポーツセダンはやっぱり憧れてしまう。ぜひ今後、何かしら新しいモデルが出ることを願っている。